【怪物】井上尚弥vsフルトン【結果・感想】

ボクシング・格闘技

井上尚弥vsスティーブン・フルトン

昨日はWBC・WBO 世界Sバンタム級タイトルマッチ 

井上尚弥vsスティーブン・フルトンが行われましたね。

井上が王者フルトンに挑戦する、5年ぶりの挑戦者の姿を久しぶりにハラハラして観ました。

井上が勝つとは思ってましたが、問題は井上のパンチがフルトン級のフレームに効くのかどうか。

スーパーバンタムで通用するのかといったところでした。

すいません、いきなり結果から書きます。まだ試合を観てない方はネタバレ注意です。

先に試合を観てきてからまたお越しくださいm(__)m

というわけでまぁ僕は10R KOで井上の勝ちを予想していましたが、

結果は8R TKOで井上が無敗のフルトンをストップしました。

バンタム級統一からの階級を上げた挑戦、全人未踏の領域に踏み込んだ井上尚弥、

日本ボクシングの新たな歴史を刻みました。

日本ボクシング最良の日だったと言えるでしょう。

そして世界のボクシングにとってもPFPで2位の井上が1位を議論されるには十分な材料を

提示した試合だったと言えるのではないでしょうか。

実際、海外、特にアメリカでも井上にもともと注目していたコアなボクシングファンや、

フルトンを支持していた黒人コミュニティなども巻き込んで、井上vsフルトンの結果が

大きな盛り上がりをもって議論されているようです。

僕は昨日は試合を観てもう喜びのあまり放心状態になってしまってブログ更新ができませんでした。

Leminoで無料生中継してもらえたことに感謝ですが、Leminoがアクセス過多で回線がパンク

しないかだけ冷や冷やしてました笑 幸い何も問題なく観れたので本当に感謝。

こういう歴史的な試合を無料で中継って、本当によいことだと思います。

ボクシングの認知度、井上尚弥の認知度、ボクシング人気ともにさらに増すことを願っています。

さて、井上尚弥vsフルトンですが、けっこう僕が予想していた通りに進みました。

ジャブの差し合いから始まって、ボディで削り、後半ラウンドで失速したフルトンを

井上が仕留める。そういう展開を思い描いていました。

スリックなフルトンもメイウェザーほどのディフェンスまでは持ち合わせていませんし、

フルトンには自信があるのか時折相手のインファイトに付き合う癖もあります。

そしてなにより12R後半までミスなく井上の攻撃をかいくぐるのは無理だろうと僕は思ってました。

実際そういう風になったので嬉しいと同時に、驚きました。

ほかにも驚いたことがありました。

それは、僕が予想していたよりも井上がフルトンのパンチを見切っていたことです。

正直フルトンのジャブはもっと井上に刺さるだろうと思ってました。

リーチはフルトンが8cmほど長いですし、フルトンはシャープです。

でも蓋を開けてみたらフルトンのジャブを含めたパンチはほとんど井上に当たらず、

ジャブの差し合いでも井上に完全に軍配が上がり、

スピード、オフェンス、ディフェンスすべての面で井上がフルトンを上回っていました。

Absolute Dominance、完全支配と言っていい結果だったのではないでしょうか。

ラウンドも8Rまで7R以外はすべて井上が獲ったと思いました。

フルトンも準備は念入りにしてきたんだろうなと思いました。

フルトンはスタンスを広くとって、フルトンと井上の右足がお互い踏んでしまうのではないか

というくらい近い距離で打ち合っていました。

あのスタンスはおそらくフルトンの作戦だったのではないでしょうか。

右足を意識的に踏ませる距離で戦うことで井上のステップインの威力を衰えさせる狙いが

あったのではないかと、策士のフルトンだからこそ思ってしまいました。

試合前にはバンテージやグローブ開封問題などで精神的な揺さぶりをかけてきて、

実際バンテージはフルトン陣営の要求を井上陣営に飲ませる結果になり、

やはり策士ではあったと思います。

でもちょっと話はそれますが、井上は試合後フルトンとお互いを讃えなかったところをみると、

完全に怒ってましたね。舐められすぎてると感じていたのではないでしょうか。

非礼はあっても試合後は最強の対戦相手を讃える姿を観たかったところもあります。

やはりスポーツですから、スポーツマンシップの心を持って握手やハグを交わしてほしかった。

でも井上の怒りも理解できます。だからこれもまた一興。

幸い悲しんでいるのは試合後も声をかけてくれるまでリング上で待ってたフルトンだけで、

この井上の珍しい、非礼とも言える振る舞いをどうこう言うファンはいないようなので一安心です。

まぁ非礼には非礼で答えたと見ることができますね。

話はそれましたがなんといってもフルトンをノックアウトしたことがとても大きい。

一部の海外ファンの間では今週末行われる、おそらく今年一番のメガファイト、

スペンスvsクロフォードの結果も、内容次第では井上にPFP1位の軍配が上がるかもしれない、

と考えている人もいるようでした。

それだけ、井上がフルトンを圧倒した内容が良かった。

今のボクシングはベルトを持ってるだけでは価値が生まれません。

誰に勝ったかでその選手の価値が語られる時代ですが、いかにして(HOW)勝ったかも重要です。

そういう意味では今回のフルトンをスクールした井上はPFP1位になる資格が十分にある

とファンに知らしめました。

軽量級でKOを量産する規格外の男なのが井上尚弥ですが、

今回初めて井上を観たファンも多かったはず。その新しい潜在的なファンに、

これでもかというくらいの印象を与えたのではないでしょうか。

それだけ井上とフルトンには違いがあった。

井上の完全勝利。そしてKO。

あれだけ速いフルトンを捉えて正確に右ストレートを顎に打ち込みました。

最初に当たったクリーンな右ストレートヒットで一発で倒した形になりました。

やはり規格外のパワー。パンチの正確性。

しかしファンに今回もっとも印象付けたのは井上のスピードと距離感だったかもしれませんね。

完全に距離を見切って、途中でアウトボックスしようとしたフルトンを逆に

アウトボックスする井上。

これでは井上にラウンドをとられ続けてジリ貧だと気づいたフルトンは、

逆に距離をつめてパンチを当てようともしてきました。

プレッシャーをかけてきたんですよね。ですがその距離感での戦いでも井上に軍配があがりました。

近づいても離れても井上が常にフルトンを上回る。

そういう結果に試合を観た人は度肝を抜かれたはず。僕は度肝を抜かれました。

井上どんだけ強いんだって。

次戦はスーパーバンタムのもう2つのベルトを持っているタパレスとの年末試合が濃厚ですが、

さっそく楽しみですよね。

タパレスは会場にも来ていて、フルトンとの試合後、二人で統一戦をやろうとタパレスと井上が

約束しあっていました。

フルトンが階級最強だったかもしれませんが、タパレスが相手でもイージーファイトはありえない。

油断せずに絶対に取りこぼさないでもらいたいと思いました。

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