井上尚弥 スーパーバンタム級の行方

ボクシング・格闘技

5月7日(日)に井上尚弥とスティーブン・フルトンの間で行われる予定だったWBC・WBOスーパーバンタム級タイトルマッチは井上の拳の怪我で7月25日(火)に延期されることになった、という発表があってから久しい。本来なら試合は明後日だったのだけど、そもそも5月に試合をやることを2月くらいに発表した気がするし、その時は(え、そんなに早くやるの!?)とテンションが上がった記憶があるが、まぁ7月くらいでちょうどいいのではという気もする。それにハードパンチャーの井上はデビュー後何度も拳を痛めてきた過去もあり、やはりここは万全の状態で7月の試合を迎えてほしいところ。

その間にSバンタム戦線では悪童ルイス・ネリがアザト・ホバニシャンに完封勝ちし、フルトンと階級のベルトを分け合っていたWBA・IBFの無敗の王者ムロジョン・アフマダリエフがマーロン・タパレス相手に冴えない試合でまさかの判定負けした。正直ネリはブランドン・フィゲロアのボディーに沈んだ試合を見ても、パンチ力のあるホバニシャン相手には苦戦を強いられるかもと思っていたが、蓋を開けてみたらテクニック・パンチ力ともにネリが勝っていた。アフマダリエフに関していえばタパレス相手に楽勝で勝つだろうと僕は見込んでいたし、たぶん世界中がそう思っていた。でもアフマダリエフがたしか事故で長期離脱していて試合勘が鈍っていたのか、岩佐を倒したときのような圧倒するようなボクシングではなかった。タパレスが優勢に見えたけど、正直どっちに転んでもいいような、まぁドローでアフマダリエフの防衛でもいいような塩試合だったが、前半と要所でポイントを取ったタパレスが判定勝ちした。まさかのサプライズだが、井上目線では痛い。ここで無敗の王者が消えることは、誰とやるかに価値が置かれる昨今のボクシングにとって、というか井上尚弥にとっていいことではないからだ。

振り返ってみれば井上は昔、スーパーフライ級の王者時代に同階級で無敗、PFPランキング1位のローマン・ゴンザレスと試合をやる流れだった。(両選手が希望していたからたぶん実現したはずだった。)だけどそれはロマゴンがシーサケットっという選手を倒して無敗のままだったら、無敗同士でやりたいよねという空気だったのに、まさかロマゴンがシーサケットに負けてしまったのだ。PFPランキングとはボクシングの全階級の選手の体重を一緒と仮定したときに、誰が一番強いかの妄想ランキングなのだけど、その1位だったロマゴンは、はっきり言って、勝てたら大金星の圧倒的強者だった。井上はロマゴンに挑戦し、勝って格を上げるはずだったのだ。でも悲しいかなロマゴンが目の前で散って、その結果、たしか井上は階級を上げ、バンタム級でWBSSというトーナメントに出場して優勝する流れとなった。井上尚弥選手は田口、ナルバエス、マクドネル、ロドリゲス、ドネアといった強い相手を何人も倒してきているが、それでもライバルに恵まれない男だとも言われている。パッキャオやメイウェザーが倒してきた相手が持っていたような期待やレガシーを持つ選手が、ロマゴンだったのだし、アフマダリエフだった。でもロマゴンとアフマダリエフ両者の無敗の肩書も目の前で消え、試合は立ち消えになった。僕は実現してほしくない対戦だけど、正直ネリも無敗ならまだよかったのかもしれない。(ネリもまたSバンタム級に上げてブランドン・フィゲロアに負けて無敗の肩書を失った。)

Sバンタムで今井上の一番敵になると僕が思うのは、アフマダリエフが消えた今、(といっても完全に消えたわけではないけど。依然怖い相手ではある)フルトン、ネリ、カシメロだと思う。1戦くらいしか見たことないけど次点でライース・アリームといった印象。え、アフマダリエフに勝ったタパレスは?と言われそうだけど、正直試合を見た感想では井上が圧勝しそうではある。フルトンはパンチが無いけどテクニックでは井上を除いて階級一番だし、ネリ、カシメロはパンチがある。ネリとカシメロなら正直どっちも一発があるので怖いが、どっちが上かといったらカシメロのが強いのではと思う。赤穂選手を粉砕?したところを見てもカシメロは怖い、ダークホース感はある。でもネリも案外テクニックもあるし、パンチもあるし厄介な相手であることは間違いない。というかあいつはここ一番で体重超過のような反則をしてくるから許せないし、井上との試合は実現してほしくはないです僕は。

フェザー級では最近ロベイシー・ラミレスという化け物王者が誕生した。加えてこれは僕自身は未確認なんだけど、噂ではロマチェンコがフェザー級で井上との対戦アリかもみたいな雰囲気を出したとか出さなかったとかで、フェザーに上げると井上にはさらなる試練が待ち受けていることは間違いない。それを考えると、井上が伝説を作り続ける上ではやはりフルトンとタパレスを倒してSバンタムを統一し、その後、防衛戦でネリ(←何度もいうけど本音はやってほしくないけど一応)、カシメロ、ライース・アリーム、ホバニシャンあたりを一掃し、階級の圧倒的王者を目指したほうが得策だろうと思う。と長々と語ってきた僕の妄想は止まらないのだが、まぁなんにせよ7月にフルトンに勝たないと始まらない。

全力で応援します!みんなも一緒に応援しましょ!ちなみに5月の試合発表の時点では、ドコモがオンライン配信サービスdtvをリブランドしてできた、Leminoとう新サービス、配信媒体で、井上対フルトンを無料で!生中継する予定でした。たぶん7月の延期でも変わってないと思うので、ボクシングに興味のないかもしれない方も、この記事を読んでくれた人はぜひぜひ試合を見て、井上尚弥を応援しましょう!

もし記事に間違いなどありましたら申し訳ありませんがコメントなどで訂正いただけると有難いです。ボクシングに関してはまたなにか進展があったり、面白い試合を観たら書こうと思います。では長くなりましたが、お付き合いくださりありがとうございました!今日はこの辺りで、ではまた!

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