ボクサーの価値 世界戦最速か無敗か

ボクシング・格闘技

那須川天心、武居由樹のキックボクシングからボクシングへの転向組や、井上尚弥2世と呼ばれる、

高校アマ13冠の堤駿斗などの登場で、バンタム~フェザー級に大物新人がずらりと並ぶ昨今。

4月8日のデビュー戦で日本バンタム級2位の与那覇勇気を完封した那須川天心。

完封とはいえ、試合はスーパーバンタム級で行われたので与那覇は適正階級ではなかった。

当然天心のKO勝ちが期待されたが、ダウンは奪えど最後までノックアウトすることはできなかった。

天心はスピードは文句なしだけど、パワーとパンチの正確性は

まだまだこれからなのかなという印象でした。

減量が苦しいのかもしれないが、可能であれば天心はスーパーバンタムではなくて

バンタムでやったほうがまだパワーが活かせそう。

バンタムかスーパーバンタムか、天心はどっちでやっていくんでしょうね。

さて、今日のタイトルは『ボクサーの価値 世界戦最速か無敗か』にしてみました。

みなさんはボクサーの価値は、いかに早く世界を獲ったか、もしくは無敗であり続けることか、

どちらにより重きが置かれていると感じますか?

僕は断然後者です。無敗で勝ち続けること。これがもっとも価値あるものと評価される、

そういう気がしています。

井上尚弥、フルトン、スペンス、クロフォード、ウシク、ベテルビヘフ、ビヴォル、ヘイニー、デーヴィス、テイラー、中谷潤人、重岡兄弟、武居由樹などなど、いまだ無敗のボクサー。

パウンドフォーパウンド上位ランカーのほとんどは無敗のボクサーです。

それが昨今のボクシングシーンの傾向なのではないかなと思っています。

ビッグマッチのために適正階級ではない階級で勝負しても、敗ければ大きく評価が下がる、

そういう世界です。

さて、なんで今日はこういった話をしようかと思ったかというと、

日本ではけっこう世界戦最速という文字がでかでかと宣伝され、注目を集めます。

何戦目で世界戦をしたとか、何戦目で世界のベルトを獲ったということがフォーカスされます。

でも僕は別にそんなに急ぐ必要ある!?って思っちゃうんですよね。

確実に勝てる相手を選ぶというのは、選手の成長のためにもならないとは思うけど、

世界最速とかの記録のために、リスキーな選手とマッチアップしたり、世界戦に挑戦させることって

あんまり旨味がないのではと思ってしまいます。

それよりもパンチ力が足りないのか、パンチ力を正しく伝える正確性が足りないのか

わかりませんが、KOできない選手に対戦相手をノックアウトする経験を積ませるほうが

大事なのではと思います。

なので天心選手が2戦目での日本王者挑戦や3戦目での世界挑戦などが噂されていますが、

僕はやめたほうがいいと思ってます。

天心は新人としては強い。だけどボクサーとして練習を始めてからはまだ半年だっていうし、

対与那覇戦は、カウンターストレートを的確に入れない限りは

相手からダウンを奪えるとも思えない試合でした。

そして現実問題、カウンターのストレートを入れるのは運がよくない限り無理だと思います。

ボディ打ちもないし、フックもアッパーもない。

相手からすると速いだけで怖くはないはず。

ボクサーとしてどこまで伸びるかは天心の努力と素質次第ですが、

キックボクシングとボクシングはやはり畑が違います。

キック時代から僕は天心は蹴りでのKOのほうが多かった印象でしたし、

パンチはまだまだ練習する必要があると思います。

そして、世界3戦目で世界を獲れたとして、なんの意味があるというんだろう。

ただ話題になるだけです。しかも、今のままでは間違いなく獲れない。

それだけの実力は天心にはまだないと僕は思います。

なんだったら天心選手より武居選手のほうが強いとさえ思います。

武居由樹選手は6戦6勝、6KO、しかも早期決着がほとんどでした。

ですがこの前の東洋太平洋防衛戦で11RでのKO勝ちと、長期戦もこなし、経験を積んでいます。

武居選手のボクシングも試合を観た感じでは、まだ粗削りな部分があると思いました。

でも彼はデビュー後、正しく進化してきた、という感じがします。

このままいけば8~10戦目で世界挑戦するかもしれません。

ですが僕はそれですら早いのでは、と思います。

東洋太平洋の防衛をもっと重ねて経験を積んでからでもいいかもしれません。

見栄えのいい最速、とかの記録よりやはり最後は実力がものをいうと思うからです。

正直、天心選手のデビュー戦、もっと格下の相手とやらせるべきだったのではと僕は思っています。

話題性としては乏しくなったかもしれませんが、やはりKO勝ちしてほしかった。

いっても相手はバンタム級2位の日本ランカー。天心の現時点での技量でKOは無理があるというもの。

このままKOできないボクサーにならないことを祈ります。杞憂に終わればいいですが。

同じことは井上尚弥2世、ネクストモンスターと言われる、堤駿斗選手にも言えそうです。

2戦2勝。ただしいずれも判定勝ち。

5月31日の3戦目でフェザー級の東洋太平洋王座決定戦に挑みます。

勝てば武居選手よりも早い3戦目での東洋太平洋王者になります。

ですがこれまでの試合を観た感じでは天心選手と同じくパンチがすこし軽い印象です。

優れたボディ打ちなども持っていますが、それでKO奪取なるか。注目してます。

KO勝ちで僕の心配が杞憂に終わればそれでいいんですが、

まあこれだけとうとうと書いてきて言いたいことはシンプルなんです。

勝ちを急がず、格下相手でもいいから経験を積む、です。

修行みたいなものです。

KO勝ちの実績を積んだほうがいいです。それがボクサーとしてKOを獲れる選手になるか、

判定勝ちしかできない選手になるかの分水嶺になるかもしれません。

と長々と与太話しました。

今日は僕の思う、最速で世界戦をしないほうがいい理由について書いてきました。

みなさんはどう思いますか?

お付き合いいただきありがとうございました。

では今日はこのへんで、またね!

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